〜ST200とZZT230の比較〜


 ここでは、ST-200系とZZT-230系セリカの比較を行っています。写真は管理人の所有するST-202(SS-1)と TRDスポーツM(ZZT-231)を使用しております。コメントについては管理人の独断と偏見に基づいたものとなっておりますので、 人によっては違うと感じる部分も多々あるかと思いますが、これからセリカの購入を考えている人に、 少しでも参考になれば幸いです。
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ZZT-231 ST-202
フロントビュー

 大きく釣り上がったヘッドライトが特徴的なフロント。 このイメージは後のウインダム、カルディナ、ウィッシュなどにも継承されている。 エアロバンパーでは大型の開口部を持つ。

サイドビュー

 力強い塊感を持つワンモーションフォルムのサイドビュー。 ドアミラーから緩やかな曲線を描いて後方に伸びるラインが個性を主張。

リアビュー

 ボリューム感のあるテール部だが、テールライトのレンズデザインがややチープな印象。
フロントビュー

 大型の4灯異形ライトが生物的な印象を与えるフロント。 外2灯がロー&ポジション、内2灯がハイビームとなっており、 ロービーム時には内の2灯は点灯しない。


サイドビュー

 優美なラインを描くサイドビュー。大きく膨らんだフェンダーはホイールを強調する。 ドア下にマッドガードが無いため、エアロ非装着車ではやや腰高な印象になる。

リアビュー

 特に際立った特徴は無いが、美しいまとまりのあるテール部。
インパネ

 センターコンソールは左右どちらのシートからも操作しやすい形状。 助手席側からのオーディオ視認性も良い。
 ただ、ダッシュボードなどが如何にもプラスチックと言った感触で、 新車価格の割に高級感に欠ける。リアハッチ内側に樹脂製カバーが付いておらず、 ミラー越しに塗装面が見えてしまっているのも不満点。全体的な質感のレベルはコンパクトカー並かも・・・。
インパネ

 ドライバー側に傾いたセンターコンソールは、ドライバーからの使い勝手に優れるが、 助手席側からは操作しづらい。
 ダッシュボードなどはレザー調の黒い樹脂で成型されており、質感は高い。 目立つ部分のネジ穴や金属パネル面は樹脂製カバーで隠されており、高級車的な雰囲気さえ漂う。

メーター

 200系のイメージを踏襲しつつ、視認性を高めている。 TRDのメーターは中央に回転計、左に速度計を配し、速度計は240km/hまで刻まれている。 (通常は左に回転計)
メーター

 3つの円が重なり合うデザイン。シンプルだが視認性に優れている。 最終型の3S-GE搭載車はホワイトメーターとなっている。
シート

 ヘッドレスト一体型のスポーティーなデザイン。北米向けにデザインされたものなので、 ゆったりした作りで座り心地は良く、足元のスペースも余裕があるが、見た目ほどホールド性は高く無い。 日常の使用では非常に快適。
 4人乗りとなっており、リアシートの足元は余裕があるものの、頭上のクリアランスは小さめ。
シート

 やや地味目なデザインながら、質感は高く、ホールド性にも優れている。多少硬めの座り心地で、 長距離のドライブでは人によっては少し疲れを感じるか。
 5人乗りとなっており、リアシートは狭いながらも何とか5人乗りこめる。ただ、長距離旅行で5人乗りはやや辛いかも。
ラゲッジ

 200系に比べて開口部が下がっているため、重い物を積み込む際の労力が軽減される。 リアシートの直後に傘入れが設けられており、傘の他、工具箱などを入れておくのに都合が良い。 タワーバーを外し、リヤシートを倒せばかなり大きな物も積み込める。
開閉はハッチに設けられたレバーで行えるようになっており、200系以前のモデルに比べて便利。
ラゲッジ

 かなりの深さがあり、リアシートを倒せばシティサイクルを分解せずに積み込む事も可能(ただしストラットタワーバー非装着車)。 クーペとしてはトップレベルの積載能力を持つ。 ただし、GT-FOURでは燃料タンクやスペアタイヤの搭載位置との兼ね合いで、スペアタイヤが突き出てくるためにやや狭くなってしまう。
開閉は運転席横のレバーで行う。
エンジン・エンジンルーム

 新開発のZZ型エンジンを搭載。2ZZ−GEは190馬力(TRDスポーツMは200馬力、1ZZ−FEは145馬力)を発生する。 S型エンジンに比べて吹け上がりが軽く、軽快なフィーリングを与えてくれる。燃費の面でも優秀で、丁寧に乗っていればカタログ値に近い燃費で走行可能。
 エンジンルームはどのグレードでも非常に狭く、ライトのバルブ交換なども慣れ無いと難しい。


エンジン・エンジンルーム

 長期に渡ってトヨタの主力エンジンであった3S型エンジンを搭載。3S−FEが140馬力、3S−GEが200馬力(前期MT180馬力、AT170馬力)、 3S−GTEが255馬力を発生。3S型エンジンはいずれも極めて頑健で、最低限のメンテナンスさえ行っていれば10万キロを越えても致命的な故障を 起こすような事は少ない。
 GT-FOURのエンジンルームは狭くなっているが、NAモデル(特にSS-1:写真)では余分なスペースが大きく、整備性も比較的良好。


中古車購入時のチェックポイント

ZZT-231

 230系のセリカ(前期型)は、ヘッドライトのシール部分や裏側のゴムカバーからの浸水が起こりやすく、 中に水滴が溜まる事がよくあります。酷い場合はヘッドライトASSYで交換(片側2万円少々)となる事もあるので、注意。
なお、後期型では対策されております。
 2006年6月に行われたTRIALセリカミーティングに参加した前期型セリカのほとんどが前日の雨により右のライトに浸水していました。 ライトユニット直下に床があって水が溜まりやすい右側に浸水することが多いようです。直接流れ込むよりも気化した水分がライト裏の ゴムカバーの隙間から侵入してくることが問題の模様。スモールやウインカーのソケットのパッキンも弱いようで、こちらからは滲むように直接浸水します。
 樹脂製レンズのため、経年劣化による黄ばみは避けて通れませんが、高年式でライトが黄ばんでいる個体は手入れの状態が悪かった可能性が高いので、 前オーナーの保管状況を推測する参考になります。

 また、距離が伸びた個体ではサイドウインドウの後部からキャビンに浸水することもあるようです。これも前期型に多い模様。
徹底的に弄り倒す人以外は後期型を選んだ方が無難でしょう。
ST-202

 頑丈さに定評のある200系セリカですが、長期間使われた車輌では、パワーアンテナの作動不良が起こります。 特に、社外品のオーディオで、電源を入れるとパワーアンテナが作動する物を装備している車体で起こりやすいようで、 中古車店にならぶセリカでも、社外オーディオを装備した年式の古い個体でアンテナが出っぱなしになっているものを時々見かけます。 初期症状として、パワーアンテナの作動時にモーターが唸る、格納時・展開時に動作が終わった後もしばらくモーターが回るというものが ありますので、年式の古い200系セリカを購入する際はチェックしてみてください。
 また、走行距離が伸びた個体は、フロントのハブやドライブシャフトのガタが出ている場合があります(特にGT-FOUR)。 少し動かしてみるだけでもわかるような場合は、交換を前提にしておいてください。

 200系セリカのボディは極めて頑丈で、大きな事故を経験した個体で無ければボディに大きな歪みや割れが出る事はまず無いようです。 年式の古い車ではサイドウインドウに水が滲むことがありますが、ゴムパッキンの交換で直ることが多いようです。
230系で多く見られるライトの浸水やボディのヤレは普通に使われた車ならほとんど心配しなくてよく、逆に、これらの症状が出ている車であれば 大きな事故にあった車や荒く使われた車と言うことになります。ライトはガラス製ですので、黄ばみが出る事は通常ではまずありません。

総評

 同じセリカの名前を持っていても、200系と230系では車の方向性自体がかなり異なっている印象を受けました。
200系はどちらかと言うとGTカーというイメージで、車内の作りなどを見ても高級志向が伺えます。その分、車体は重く、操縦性なども ややもっさりした感じになっていることは否めません。今の時代となっては燃費も決して良いとは言えないレベルです。
 対して230系はライトウェイトスポーツを目指した基本設計がなされており、ハンドリングのレベルなどは一段向上しているものの、 内外の作りこみの甘さにコストダウンの跡が見えて、どうしても安っぽく感じられてしまいます。
 ただ、車体やエンジン自体がかなり軽量化されており、燃費に関しては安定して良い数字を出してくれるので、ガソリン高騰の昨今には非常に助けられますし、 運動性能も高く、スポーツ性を求める場合、FFモデル同士ならばこちらの方が数段優れているでしょう。
 2006年現在の時点では200系もまだまだ優良な中古車が残っておりますので、最終的には好みや使い方で選べば良いと思います。以下に個人的オススメモデルを挙げますので、 これからセリカを買おうと言う方の参考になれば幸いです。


【ST-202】
SS−2(平成9年12月〜平成11年8月)
 最後のマイナーチェンジを受けた後の所謂最終型。SS-3に比べて中古車相場が安いこともありますが、 サスペンションが通常のストラットサスであるため、チューニングやメンテナンスで足周りを交換することになった場合、 SS-3のスーパーストラットサスに比べて部品代、工賃とも安く済みます。年式を考えると、今後数年乗る場合に足周りの交換は 避けて通れないでしょうから、こちらを選んだ方がお得でしょう。SS-3との違いは基本的にはエアロパーツとABSの仕様のみです。 燃料はハイオクになりますが、実燃費ではレギュラー仕様のSS-1より好燃費を出してくれることが多いようですので、 荒く乗らなければガソリンの価格差分は吸収されると思われます。


【ZZT-231】
SS−2(平成14年9月〜平成17年11月)
 1回目のマイナーチェンジを受けてから最後の小変更を受ける前までのモデル。前期型の弱点であったヘッドライトの浸水や 内装のチープさが改善されており、ヘッドライトは標準でHID。前期後期での中古車相場の格差は小さいので、これから中古で 購入する場合はこちらを選んだ方が無難です。SS-2は装備面でSS-1より充実しており、特にノーマルのままで長く乗りたいと言う人にはこのグレードがベストでしょう。 MTとATが選べますが、2ZZは6速MTで回してこそ価値があるエンジン故、MTに乗れる人なら是非MTで。 実燃費もMTの方が良いようです。
 200系同様、スーパーストラットよりノーマルストラットの方が後々で足周りにかかるコストを押えられます。 このモデルの場合、SS-2とスーパーストラットパッケージの違いはサイドガードの塗装の有無とペダル等一部内装のみになり、ABSは同型になっています。
 ちなみに、マイナーチェンジ後の230系セリカはシートにサイドエアバッグが搭載されるため、シートを社外品に交換した場合にはエアバッグ警告灯が点灯したままになります。 対策パーツも存在するようですが・・・。

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